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このページでは、咬合する2つのモデルと3つのダイ(上顎2つと下顎1つ)を、オープンテクノロジーの '''ダイナミックアーティキュレーションモジュール'''を使ってスキャンする例を、ウィザードに従って説明します。
 
このページでは、咬合する2つのモデルと3つのダイ(上顎2つと下顎1つ)を、オープンテクノロジーの '''ダイナミックアーティキュレーションモジュール'''を使ってスキャンする例を、ウィザードに従って説明します。
  
'''ダイナミックアーティキュレーションモジュール'''では、技工所で実際の咬合器を使って設定した咀嚼位置の情報を、Exocadのバーチャル咬合器に移すことができます。Exocadで利用可能で、オープンテクノロジーが対応している咬合器には、Artex、Protarevo Kavo、Sam、Bioart A7、およびDenar by Whipmixがあります。
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'''ダイナミックアーティキュレーションモジュール'''では、技工所で実際の咬合器を使って設定した咀嚼位置の情報を、Exocadのバーチャルアーティキュレーターに移すことができます。Exocadで利用でき、オープンテクノロジーが対応している咬合器には、Artex、Protarevo Kavo、Sam、Bioart A7、およびDenar by Whipmixがあります。
  
'''ダイナミックアーティキュレーションモジュール'''が有効化されると、ユーザーには4つの''マウンティングプレート''のセットと、1つの''キャリブレーションキー''が提供されます。[[Accessories|付属品-ダイナミックアーティキュレーションモジュール]]を参照して下さい。
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'''ダイナミックアーティキュレーションモジュール'''が有効になると、ユーザーには4つの''マウンティングプレート''のセットと、1つの''キャリブレーションキー''が提供されます。詳しくは、[[Accessories|付属品-ダイナミックアーティキュレーションモジュール]]を参照して下さい。
  
はじめてモジュールを使用する場合、スキャナーの軸のキャリブレーションを行い、咬合のシミュレーションに従って動作するように設定する必要があります。キャリブレーションの方法については、[[Calibrations|スキャナーのキャリブレーション]]のページを参照して下さい。
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このモジュールをはじめて使用する場合は、スキャナーの軸のキャリブレーションを行い、咬合のシミュレーションに従って動作するように設定する必要があります。キャリブレーションの方法については、[[Calibrations|スキャナーのキャリブレーション]]のページを参照して下さい。
  
 
'''これは追加ライセンス用モジュールです。詳細はディーラーにお問い合わせ下さい'''
 
'''これは追加ライセンス用モジュールです。詳細はディーラーにお問い合わせ下さい'''
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このプロジェクトをExocadで作成するには、デスクトップでDentalDBアイコンをクリックします。プロジェクトマネージャーが開きます。
 
このプロジェクトをExocadで作成するには、デスクトップでDentalDBアイコンをクリックします。プロジェクトマネージャーが開きます。
  
プロジェクト情報、設計する修復の種類、その他のパラメーターを入力します。この種類のプロジェクトでは、'''Scan Mode'''(スキャンモード)が利用可能なExocadのバーチャル咬合器のいずれかに設定されていることを確認します。以下から選択します。
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プロジェクト情報、設計する修復の種類、その他のパラメーターを入力します。この種類のプロジェクトでは、'''Scan Mode'''(スキャンモード)が利用可能なExocadのバーチャルアーティキュレーターのいずれかに設定されていることを確認します。以下から選択します。
  
 
*'''Two stone models in Articulator A''' :Artexの場合
 
*'''Two stone models in Articulator A''' :Artexの場合
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Exocadでプロジェクトを作成する方法について詳しくは、[http://wiki.exocad.com/wiki/index.php?title=DentalDB_Module Exocad Wiki!]を参照して下さい。
 
Exocadでプロジェクトを作成する方法について詳しくは、[http://wiki.exocad.com/wiki/index.php?title=DentalDB_Module Exocad Wiki!]を参照して下さい。
  
今回のデモ用プロジェクトでは以下のプロジェクト定義を使用します。咬合器にはKavoのProtarevoを使用します。
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今回のデモ用プロジェクトでは以下の通りプロジェクトを定義します。咬合器にはKavoのProtarevoを使用します。
  
 
[[File:prj-exo-dynamic.gif]]
 
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プロジェクトの定義が終わったら、アクションセクションで'''OPT'''をクリックしてスキャンソフトウェアを起動します。<br />スキャンソフトウェアでは、Exocadで作成されたプロジェクトが最初に表示されます。咬合器が正しく選択されていることを確認し、問題がなければ確定ボタン {{Inline button|ok.png}} をクリックします。
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プロジェクトの定義が完了したら、Actions(アクション)セクションの'''OPT'''をクリックして、スキャンソフトウェアを起動します。<br />スキャンソフトウェアでは、Exocadで作成されたプロジェクトが最初に表示されます。咬合器が正しく選択されていることを確認し、問題がなければ確定ボタン {{Inline button|ok.png}} をクリックします。
  
 
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プロジェクトの定義方法について詳しくは、[[NewPrj|新規プロジェクトの作成]]のページを参照して下さい。
 
プロジェクトの定義方法について詳しくは、[[NewPrj|新規プロジェクトの作成]]のページを参照して下さい。
  
このプロジェクトでは、咬合器の選択に特に注意して下さい。咬合器の設定を誤ると、バーチャル咬合器が実際のものを反映したものでなくなり、役に立ちません。<br />また、ExocadをCADプラットフォームとして設定することも忘れないで下さい。このモジュールはExocadのバーチャル咬合器専用となっています。
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今回のプロジェクトでは、咬合器の選択に特に注意して下さい。咬合器の定義を誤って行うと、仮想的な咬合が実際のものを反映したものでなくなり、役に立ちません。<br />また、ExocadをCADプラットフォームとして設定することも忘れないで下さい。このモジュールはExocadのバーチャルアーティキュレーター専用となっています。
  
 
今回のデモ用プロジェクトでは以下の通り定義します。  
 
今回のデモ用プロジェクトでは以下の通り定義します。  
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両顎を持つように設定されたすべてのプロジェクトの最初のステップは、咬合器スキャンです。
 
両顎を持つように設定されたすべてのプロジェクトの最初のステップは、咬合器スキャンです。
  
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今回のケースでは、咬合器をスキャンします。スキャンされる咬合器と、プロジェクト定義で選択されている咬合器が一致している必要があります。<br />
 
今回のケースでは、咬合器をスキャンします。スキャンされる咬合器と、プロジェクト定義で選択されている咬合器が一致している必要があります。<br />
 
咬合器は後ろに傾けてスキャンすることをおすすめします。これによりできるだけ多くの情報を取得できるようになります。傾けることができない咬合器もあるので、その場合は不要です。
 
咬合器は後ろに傾けてスキャンすることをおすすめします。これによりできるだけ多くの情報を取得できるようになります。傾けることができない咬合器もあるので、その場合は不要です。
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[[File:articulator_positions.png]]
 
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スキャンインターフェースのライブビューでは、咬合器が実際にまっすぐ置かれていると、咬合状態を正確に取得するのが難しくなることが確認できます。
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スキャンインターフェースのライブビューでは、咬合器がまっすぐ置かれていると、咬合状態を正確に取得するのが難しくなることが実際に確認できます。
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[[File:live_arti_posizioni.png]]
 
[[File:live_arti_posizioni.png]]
  
咬合器をスキャナーに設置したら、'''スキャンボタン'''{{Inline button|scanAction.png}} でスキャンを開始できます。スキャンが終了すると、結果が表示されます。
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咬合器をスキャナーに置いたら、'''スキャンボタン'''{{Inline button|scanAction.png}} でスキャンを開始できます。スキャンが終了すると、結果が表示されます。
  
 
[[File: arti-dynamic-steps.png]]
 
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==ステップ2: 下顎==
 
==ステップ2: 下顎==
  
両顎を持つように設定されたすべてのプロジェクトの2つ目のステップは、下顎スキャンです。咬合器を除くすべてのステップには、2つのサブステップ(実際のスキャンと、取得された画像の編集)があります。
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両顎を持つように設定されたすべてのプロジェクトでは、2番目のステップとして下顎モデルをスキャンします。咬合器を除くすべてのステップには、2つのサブステップ(実際のスキャンと、取得された画像の編集)があります。
  
 
===スキャンステップ===
 
===スキャンステップ===
  
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下顎モデルを、選択した咬合器とマッチするスプリットキャストベースに置きます。今回のデモでは、Protarevo- Kavoスプリットキャストベースを使用します。
 
下顎モデルを、選択した咬合器とマッチするスプリットキャストベースに置きます。今回のデモでは、Protarevo- Kavoスプリットキャストベースを使用します。
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[[File:basetta_protar.jpg]]
 
[[File:basetta_protar.jpg]]
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このステップでは、取得した画像を編集できます。このステップで利用できるオプションについて詳しくは、[[Edit|編集ツール]]のページを参照して下さい。
 
このステップでは、取得した画像を編集できます。このステップで利用できるオプションについて詳しくは、[[Edit|編集ツール]]のページを参照して下さい。
  
この段階の画像は編集したりトリミングしたりできます。ただし、この段階では画像に対してあまり大きな編集を行ったり、多くの情報を切り取ったりしないことが重要です。このような編集により、オブジェクトと参照モデルの自動アライメントの計算が困難になる場合があります。
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この段階の画像は編集したりトリミングしたりできます。ただし、この段階では画像に対してあまり大きな編集を行ったり、多くの情報を切り取ったりしないことが重要です。このような編集により、オブジェクトとリファレンスモデルとの自動アライメントの計算が困難になる場合があります。
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今回のケースでは、モデルが咬合器に固定されているので、完全に水平な面でスキャンされません。このため、手早くトリミングするため、多角形選択ツールを使用します。
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今回のケースでは、モデルが咬合器に固定されているので、完全に水平な面ではスキャンされません。このため、手早くトリミングするため、多角形選択ツールを使用します。
  
 
[[File:edit-lower.gif]]
 
[[File:edit-lower.gif]]
  
適切な結果が取得できたら、{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして次の手順に進みます。
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適切な結果が取得できたら、{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして次のステップに進みます。
  
 
===ステップ3: 上顎モデル===
 
===ステップ3: 上顎モデル===
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===スキャンステップ===
 
===スキャンステップ===
  
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上顎モデルを、選択した咬合器とマッチするスプリットキャストベースに置き、'''スキャンボタン'''{{Inline button|scanAction.png}} をクリックします。スキャンが終了すると、結果が表示されます。
 
上顎モデルを、選択した咬合器とマッチするスプリットキャストベースに置き、'''スキャンボタン'''{{Inline button|scanAction.png}} をクリックします。スキャンが終了すると、結果が表示されます。
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[[File:upper-dynamic-steps.png]]
 
[[File:upper-dynamic-steps.png]]
  
{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして、上顎の編集ステップに進みます。
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{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして、上顎モデルの編集ステップに進みます。
  
 
===編集ステップ===
 
===編集ステップ===
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==ステップ4: ダイのスキャン==
 
==ステップ4: ダイのスキャン==
  
ダイのスキャンに必要なステップは、ユーザーが選択したスキャン方法(マルチダイプレートを使用するか、カスタム設定を使用するか)によって異なります。  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
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ダイのスキャンに必要なステップは、ユーザーが選択したスキャン方法(マルチダイプレートを使用するか、カスタム設定を使用するか)によって異なります。
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===マルチダイ使用時===
 
===マルチダイ使用時===
  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
 
デフォルトではこの方法が適用されています。この場合、マルチダイプレート上でソフトウェアが指示する位置にユーザーがダイを置いていきます。これにより各ダイが直ちに識別されます。
 
デフォルトではこの方法が適用されています。この場合、マルチダイプレート上でソフトウェアが指示する位置にユーザーがダイを置いていきます。これにより各ダイが直ちに識別されます。
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<div class="mw-translate-fuzzy">
 
;定義: 前述の通り、マルチダイプレートのダイの位置はソフトウェアによって事前に認識されています。
 
;定義: 前述の通り、マルチダイプレートのダイの位置はソフトウェアによって事前に認識されています。
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</div>
  
マルチダイの順番は、ユニバーサル方式に基づいており、最初の1/4顎の最初の要素から時計回りの方向に番号が振り当てられています。中央に置く必要のあるダイは、常に最初の1/4顎の最後の要素に最も近いものとなります。<br /> ダイが9個を超える場合、追加の定義ステップが表示されます。
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<div class="mw-translate-fuzzy">
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マルチダイの順番はユニバーサル方式に基づいており、最初の片顎の最後の部品から開始して、時計回りの順番になっています。これにより、中央に配置するダイは、常に最初の片顎の最後の部品に最も近いものとなります。<br /> ダイが9個を超える場合、追加の定義ステップが表示されます。
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{{Screenshot|wizard-multidie-def.png}}
 
{{Screenshot|wizard-multidie-def.png}}
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{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして、マルチダイスキャンステップに進みます。
 
{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして、マルチダイスキャンステップに進みます。
  
;スキャン: マルチダイスキャンインターフェースはすでに紹介したほかのステップに似ていますが、相違点として、マルチダイのレファレンスがウインドウ右側のライブビューの下にリマインダーとして表示されます。<br /> 続行するには、'''スキャンボタン'''{{Inline button|scanAction.png}} をクリックします。スキャンが終了すると、結果が表示されます。
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;スキャン: マルチダイスキャンインターフェースはすでに紹介したほかのステップに似ていますが、相違点として、マルチダイのリファレンスがウインドウ右側のライブビューの下にリマインダーとして表示されます。<br /> 続行するには、'''スキャンボタン'''{{Inline button|scanAction.png}} をクリックします。スキャンが終了すると、結果が表示されます。
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[[File:multidie-steps.png]]
 
[[File:multidie-steps.png]]
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[[File:edit-multidie.gif]]
 
[[File:edit-multidie.gif]]
  
適切な結果が取得できたら、{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして次の手順に進みます。
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適切な結果が取得できたら、{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして次のステップに進みます。
  
;アライメント: 編集が終わったら、ダイがレファレンスに対してアライメントされます。結果はモニター上に表示されます。アライメントを変更したり、修正したり、やり直したりする場合は、[[Align|アライメントインターフェース]]のページを参照して下さい。
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<div class="mw-translate-fuzzy">
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;アライメント: 編集が終わったら、ダイがリファレンスに対してアライメントされ、結果がモニター上に表示されます。アライメントを変更したり、修正したり、やり直したりする場合は、[[Align|アライメントインターフェース]]のページを参照して下さい。
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[[File:dies-autoalign.gif]]
 
[[File:dies-autoalign.gif]]
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===カスタム設定(マルチダイなし)===
 
===カスタム設定(マルチダイなし)===
  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
 
モデルベース上のダイをスキャンする必要がある場合など、カスタムの順番でダイをスキャンすることもできます。カスタム設定による定義を行うには、ソフトウェアでマルチダイの定義が表示されたときに {{Inline button|customSetupAction.png}} アイコンをクリックします。
 
モデルベース上のダイをスキャンする必要がある場合など、カスタムの順番でダイをスキャンすることもできます。カスタム設定による定義を行うには、ソフトウェアでマルチダイの定義が表示されたときに {{Inline button|customSetupAction.png}} アイコンをクリックします。
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{{Screenshot|custom-setup-dies.png}}
 
{{Screenshot|custom-setup-dies.png}}
  
;定義: このソフトウェアでは、デフォルトで一意となるスキャングループが表示されます。これは、ほかで定義されていなければ、ソフトウェアがすべての歯型を同時にスキャンするよう求めることを意味します。このケースでは、2つ目のスキャングループが作成されていて、上顎のダイと下顎のダイのスキャンを分割しています。{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして、スキャンステップに進みます。  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
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;定義: このソフトウェアでは、デフォルトで一意となるスキャングループが表示されます。これは、ほかで定義されていない限り、すべての支台歯を同時にスキャンするよう求められることを意味します。今回のケースでは、2つ目のスキャングループが作成されていて、上顎のダイと下顎のダイのスキャンを分割しています。{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして、スキャンステップに進みます。
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{{Screenshot|def_stumps.png}}
 
{{Screenshot|def_stumps.png}}
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[[File:dies-steps.png]]
 
[[File:dies-steps.png]]
  
;ダイの識別: スキャングループに複数のアイテムがある場合、ユーザーは各ダイをそれぞれ正しく識別するよう求められます。<br /> このステップはスキャンステップの間で行います。ダイの識別について詳しくは、[[Scan|スキャンインターフェース]]のページを参照して下さい。 {{Inline button|nextAction.png}} をクリックして続行します。  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
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;ダイの識別: スキャングループに複数のアイテムがある場合、ユーザーは各ダイをそれぞれ正しく識別するよう求められます。<br /> このステップはスキャンステップの間で発生します。ダイの識別について詳しくは、[[Scan|スキャンインターフェース]]のページを参照して下さい。 {{Inline button|nextAction.png}} をクリックして続行します。
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[[File:extract _24_26.gif]]
 
[[File:extract _24_26.gif]]
  
;編集: スキャングループが1つの個別のダイで形成される場合、識別するステップは発生せず、編集ステップが表示されます。{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして続行します。  
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;編集: スキャングループに単一のダイしかない場合、識別するステップは発生せず、編集ステップが表示されます。{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして続行します。  
  
;アライメント: 編集または識別されると、ダイはレファレンスに対してアライメントされます。結果はモニター上に表示されます。アライメントを変更したり、修正したり、やり直したりする場合は、[[Align|アライメントインターフェース]]のページを参照して下さい。  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
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;アライメント: 編集または識別されると、ダイはリファレンスに対してアライメントされ、結果がモニター上に表示されます。アライメントを変更したり、修正したり、やり直したりする場合は、[[Align|アライメントインターフェース]]のページを参照して下さい。
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</div>
  
 
==ステップ5: 健全部分とポンティック==
 
==ステップ5: 健全部分とポンティック==
  
この段階で、プロジェクトのスキャンは終わっていますが、ユーザーが健全部分やポンティックを再スキャンした場合もあります。実際、このステップは、スキャンされたレファレンスモデルのスキャンから、個別にスキャンした部分(今回の場合はダイ)をトリミングしたものです。 最初のモデルスキャンで、健全部分の接触点が正しく認識されないことがあり、その場合ユーザーはモデルを再スキャンする必要があります。そうでない場合は、{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして続行します。  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
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この段階でプロジェクトのスキャンは終わっていますが、ユーザーが健全部分やポンティックを再スキャンしたい場合もあります。実際、このステップは、スキャンされたリファレンスモデルのスキャンから、個別にスキャンした部分(今回の場合はダイ)をトリミングしたものです。 最初のモデルスキャンで、健全部分の接触点が正しく認識されないことがあり、その場合ユーザーはモデルを再スキャンする必要があります。そうでない場合は、{{Inline button|nextAction.png}} をクリックして続行します。
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</div>
  
 
[[File:Healty-both.png]]
 
[[File:Healty-both.png]]
  
その後、ソフトウェアには詳しい編集ステップが表示されるので、健全部分の画像を編集できます。編集ステップでは、前述の説明に従って下さい。
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その後、ソフトウェアには詳しい編集ステップが表示されるので、ユーザーは健全部分の画像を編集できます。編集ステップでは、前述の説明に従って下さい。
  
 
==ステップ6: メッシュ生成およびエクスポート==
 
==ステップ6: メッシュ生成およびエクスポート==
  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
 
この時点で、ソフトウェアは自動的にメッシュ生成を開始します。メッシュは編集したり、個別にエクスポートしたり、画像としてエクスポートしたりできます。メッシュの編集について詳しくは、[[Mesh|メッシュツール]]のページを参照して下さい。
 
この時点で、ソフトウェアは自動的にメッシュ生成を開始します。メッシュは編集したり、個別にエクスポートしたり、画像としてエクスポートしたりできます。メッシュの編集について詳しくは、[[Mesh|メッシュツール]]のページを参照して下さい。
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エクスポートボタン {{Inline button|exportToCadAction.png}} をクリックして、CADにエクスポートします。
 
エクスポートボタン {{Inline button|exportToCadAction.png}} をクリックして、CADにエクスポートします。
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{{Screenshot|Wizard-interface.PNG}}
 
{{Screenshot|Wizard-interface.PNG}}
  
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<div class="mw-translate-fuzzy">
 
プロジェクトをExocadから開始した場合、CADが自動的に開き、すぐに設計を始めることができます。それ以外の場合は、ファイルをエクスポートする方法を選択するよう求められます。 <br />ScanWayのプロジェクト定義でExocadが選択されているため、ソフトウェアでは、このジョブのDentalProjectファイルが格納されているフォルダーを指定するよう求められます。
 
プロジェクトをExocadから開始した場合、CADが自動的に開き、すぐに設計を始めることができます。それ以外の場合は、ファイルをエクスポートする方法を選択するよう求められます。 <br />ScanWayのプロジェクト定義でExocadが選択されているため、ソフトウェアでは、このジョブのDentalProjectファイルが格納されているフォルダーを指定するよう求められます。
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{{Screenshot|export-exo-dynamic.png}}
 
{{Screenshot|export-exo-dynamic.png}}
  
 
{{Navigation|ExamplesQuadrant|ExamplesFullJ}}
 
{{Navigation|ExamplesQuadrant|ExamplesFullJ}}

Latest revision as of 15:30, 1 June 2018


このページでは、咬合する2つのモデルと3つのダイ(上顎2つと下顎1つ)を、オープンテクノロジーの ダイナミックアーティキュレーションモジュールを使ってスキャンする例を、ウィザードに従って説明します。

ダイナミックアーティキュレーションモジュールでは、技工所で実際の咬合器を使って設定した咀嚼位置の情報を、Exocadのバーチャルアーティキュレーターに移すことができます。Exocadで利用でき、オープンテクノロジーが対応している咬合器には、Artex、Protarevo Kavo、Sam、Bioart A7、およびDenar by Whipmixがあります。

ダイナミックアーティキュレーションモジュールが有効になると、ユーザーには4つのマウンティングプレートのセットと、1つのキャリブレーションキーが提供されます。詳しくは、付属品-ダイナミックアーティキュレーションモジュールを参照して下さい。

このモジュールをはじめて使用する場合は、スキャナーの軸のキャリブレーションを行い、咬合のシミュレーションに従って動作するように設定する必要があります。キャリブレーションの方法については、スキャナーのキャリブレーションのページを参照して下さい。

これは追加ライセンス用モジュールです。詳細はディーラーにお問い合わせ下さい

Exocadでプロジェクト定義を開始する

このプロジェクトをExocadで作成するには、デスクトップでDentalDBアイコンをクリックします。プロジェクトマネージャーが開きます。

プロジェクト情報、設計する修復の種類、その他のパラメーターを入力します。この種類のプロジェクトでは、Scan Mode(スキャンモード)が利用可能なExocadのバーチャルアーティキュレーターのいずれかに設定されていることを確認します。以下から選択します。

  • Two stone models in Articulator A :Artexの場合
  • Two stone models in Articulator S :SamまたはAdessoの場合
  • Two stone models in Articulator P :Protarevo- Kavoの場合
  • Two stone models in Articulator B :Bioart's A7の場合
  • Two stone models in Articulator D :Denar by Whipmixの場合

Exocadでプロジェクトを作成する方法について詳しくは、Exocad Wiki!を参照して下さい。

今回のデモ用プロジェクトでは以下の通りプロジェクトを定義します。咬合器にはKavoのProtarevoを使用します。

Prj-exo-dynamic.gif

プロジェクトの定義が完了したら、Actions(アクション)セクションのOPTをクリックして、スキャンソフトウェアを起動します。
スキャンソフトウェアでは、Exocadで作成されたプロジェクトが最初に表示されます。咬合器が正しく選択されていることを確認し、問題がなければ確定ボタン Ok.png をクリックします。

Prj-check-dynamic.gif

ScanWayでプロジェクト定義を開始する

すべてのプロジェクトは、後で設計に使用するCADにかかわらず、スキャンソフトウェアでも定義できます。

デスクトップのScanWayアイコンをダブルクリックして、スキャンソフトウェアを起動します。ようこそページが開きます。プロジェクトを作成するには、最初のアイコンをクリックします。

NewPrjIcon.png

プロジェクトの定義方法について詳しくは、新規プロジェクトの作成のページを参照して下さい。

今回のプロジェクトでは、咬合器の選択に特に注意して下さい。咬合器の定義を誤って行うと、仮想的な咬合が実際のものを反映したものでなくなり、役に立ちません。
また、ExocadをCADプラットフォームとして設定することも忘れないで下さい。このモジュールはExocadのバーチャルアーティキュレーター専用となっています。

今回のデモ用プロジェクトでは以下の通り定義します。

Prj-definition-dynamic.gif

どちらの方法でプロジェクトを定義しても、同じウィザードに進みます。ここからは、このウィザードに従っていきます。

ステップ1: 咬合器スキャン

両顎を持つように設定されたすべてのプロジェクトの最初のステップは、咬合器スキャンです。

今回のケースでは、咬合器をスキャンします。スキャンされる咬合器と、プロジェクト定義で選択されている咬合器が一致している必要があります。
咬合器は後ろに傾けてスキャンすることをおすすめします。これによりできるだけ多くの情報を取得できるようになります。傾けることができない咬合器もあるので、その場合は不要です。

Articulator positions.png

スキャンインターフェースのライブビューでは、咬合器がまっすぐ置かれていると、咬合状態を正確に取得するのが難しくなることが実際に確認できます。

Live arti posizioni.png

咬合器をスキャナーに置いたら、スキャンボタンScanAction.png でスキャンを開始できます。スキャンが終了すると、結果が表示されます。

Arti-dynamic-steps.png

利用可能なその他の機能については、スキャンインターフェースのページを参照して下さい。

NextAction.png をクリックして、ウィザードの2つ目のステップに進みます。

ステップ2: 下顎

両顎を持つように設定されたすべてのプロジェクトでは、2番目のステップとして下顎モデルをスキャンします。咬合器を除くすべてのステップには、2つのサブステップ(実際のスキャンと、取得された画像の編集)があります。

スキャンステップ

下顎モデルを、選択した咬合器とマッチするスプリットキャストベースに置きます。今回のデモでは、Protarevo- Kavoスプリットキャストベースを使用します。

Basetta protar.jpg

スキャンボタンScanAction.png をクリックします。スキャンが終了すると、結果が表示されます。

Lower-dynamic-steps.png

NextAction.png をクリックして、下顎モデルステップの次の手順に進みます。

編集ステップ

このステップでは、取得した画像を編集できます。このステップで利用できるオプションについて詳しくは、編集ツールのページを参照して下さい。

この段階の画像は編集したりトリミングしたりできます。ただし、この段階では画像に対してあまり大きな編集を行ったり、多くの情報を切り取ったりしないことが重要です。このような編集により、オブジェクトとリファレンスモデルとの自動アライメントの計算が困難になる場合があります。

今回のケースでは、モデルが咬合器に固定されているので、完全に水平な面ではスキャンされません。このため、手早くトリミングするため、多角形選択ツールを使用します。

Edit-lower.gif

適切な結果が取得できたら、NextAction.png をクリックして次のステップに進みます。

ステップ3: 上顎モデル

上顎モデルのスキャンでは、下顎モデルと同じように、2つのステップを実行する必要があります。

スキャンステップ

上顎モデルを、選択した咬合器とマッチするスプリットキャストベースに置き、スキャンボタンScanAction.png をクリックします。スキャンが終了すると、結果が表示されます。

Upper-dynamic-steps.png

NextAction.png をクリックして、上顎モデルの編集ステップに進みます。

編集ステップ

上顎モデルもまだ編集可能です。ここでは、別の選択ツールを使って画像を編集します。

Edit-upper-dynamic.gif

ステップ4: ダイのスキャン

ダイのスキャンに必要なステップは、ユーザーが選択したスキャン方法(マルチダイプレートを使用するか、カスタム設定を使用するか)によって異なります。

マルチダイ使用時

デフォルトではこの方法が適用されています。この場合、マルチダイプレート上でソフトウェアが指示する位置にユーザーがダイを置いていきます。これにより各ダイが直ちに識別されます。

定義
前述の通り、マルチダイプレートのダイの位置はソフトウェアによって事前に認識されています。

マルチダイの順番はユニバーサル方式に基づいており、最初の片顎の最後の部品から開始して、時計回りの順番になっています。これにより、中央に配置するダイは、常に最初の片顎の最後の部品に最も近いものとなります。
ダイが9個を超える場合、追加の定義ステップが表示されます。

Wizard-multidie-def.png

NextAction.png をクリックして、マルチダイスキャンステップに進みます。

スキャン
マルチダイスキャンインターフェースはすでに紹介したほかのステップに似ていますが、相違点として、マルチダイのリファレンスがウインドウ右側のライブビューの下にリマインダーとして表示されます。
続行するには、スキャンボタンScanAction.png をクリックします。スキャンが終了すると、結果が表示されます。

Multidie-steps.png

NextAction.png をクリックして、マルチダイスキャンの編集ステップに進みます。

編集
編集ステップでは、以前のステップで表示されたものと同じツールが利用できます。今回のケースでは、2つ以上のツールを適用する必要がある場合があります。

Edit-multidie.gif

適切な結果が取得できたら、NextAction.png をクリックして次のステップに進みます。

アライメント
編集が終わったら、ダイがリファレンスに対してアライメントされ、結果がモニター上に表示されます。アライメントを変更したり、修正したり、やり直したりする場合は、アライメントインターフェースのページを参照して下さい。

Dies-autoalign.gif

カスタム設定(マルチダイなし)

モデルベース上のダイをスキャンする必要がある場合など、カスタムの順番でダイをスキャンすることもできます。カスタム設定による定義を行うには、ソフトウェアでマルチダイの定義が表示されたときに CustomSetupAction.png アイコンをクリックします。

Custom-setup-dies.png

定義
このソフトウェアでは、デフォルトで一意となるスキャングループが表示されます。これは、ほかで定義されていない限り、すべての支台歯を同時にスキャンするよう求められることを意味します。今回のケースでは、2つ目のスキャングループが作成されていて、上顎のダイと下顎のダイのスキャンを分割しています。NextAction.png をクリックして、スキャンステップに進みます。

Def stumps.png

スキャン
作成したスキャングループの数によって、1つまたは複数のスキャンステップが設定されます。

まずは、ダイをスキャナーに入れて、最初のグループのアイテムを取得する必要があります。
リマインダーとして、同時にスキャンされるアイテムがウインドウ右側のライブビューの下にマークされて表示されます。

次に、2つ目のグループに選択されたアイテムを入れるよう求められます。2つ目のスキャンは個別のダイなので、右側にリマインダーは表示されません。NextAction.png をクリックして続行します。

Dies-steps.png

ダイの識別
スキャングループに複数のアイテムがある場合、ユーザーは各ダイをそれぞれ正しく識別するよう求められます。
このステップはスキャンステップの間で発生します。ダイの識別について詳しくは、スキャンインターフェースのページを参照して下さい。 NextAction.png をクリックして続行します。

Extract 24 26.gif

編集
スキャングループに単一のダイしかない場合、識別するステップは発生せず、編集ステップが表示されます。NextAction.png をクリックして続行します。
アライメント
編集または識別されると、ダイはリファレンスに対してアライメントされ、結果がモニター上に表示されます。アライメントを変更したり、修正したり、やり直したりする場合は、アライメントインターフェースのページを参照して下さい。

ステップ5: 健全部分とポンティック

この段階でプロジェクトのスキャンは終わっていますが、ユーザーが健全部分やポンティックを再スキャンしたい場合もあります。実際、このステップは、スキャンされたリファレンスモデルのスキャンから、個別にスキャンした部分(今回の場合はダイ)をトリミングしたものです。 最初のモデルスキャンで、健全部分の接触点が正しく認識されないことがあり、その場合ユーザーはモデルを再スキャンする必要があります。そうでない場合は、NextAction.png をクリックして続行します。

Healty-both.png

その後、ソフトウェアには詳しい編集ステップが表示されるので、ユーザーは健全部分の画像を編集できます。編集ステップでは、前述の説明に従って下さい。

ステップ6: メッシュ生成およびエクスポート

この時点で、ソフトウェアは自動的にメッシュ生成を開始します。メッシュは編集したり、個別にエクスポートしたり、画像としてエクスポートしたりできます。メッシュの編集について詳しくは、メッシュツールのページを参照して下さい。

エクスポートボタン ExportToCadAction.png をクリックして、CADにエクスポートします。

Wizard-interface.PNG

プロジェクトをExocadから開始した場合、CADが自動的に開き、すぐに設計を始めることができます。それ以外の場合は、ファイルをエクスポートする方法を選択するよう求められます。
ScanWayのプロジェクト定義でExocadが選択されているため、ソフトウェアでは、このジョブのDentalProjectファイルが格納されているフォルダーを指定するよう求められます。

Export-exo-dynamic.png

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